よーだのあーだこーだ

一癖も二癖もある私が感じたこと考えたことを綴るブログ

お父さんに「言っちゃった」話 ~どうしてこんなにこじらせちゃったの?~

どっから話した方がいいのやら…

 

実は私、うつ病を発症したのにはですねADHDという発達障害が絡んでいるんですよ。(「ADHDって何?」っていう人のためにとりあえず一番分かりやすいと思われるサイトを載っけときますADHDとは?|どんな症状なの?|大人のためのADHD情報サイト)

まぁ、子どものときは分かりにくかったんで親は普通の子どもとして育てたんですが、それが「ADHDの子ども」にとっては難しいことばかりなんですよ。でも、親は私が一人目の子どもだったんで「あなたは頑張ればできる子だ」そして「頑張ればできるはずなのになぜやらないの?」というように私に「きちんとしていること」を求めました。だから小学生くらいからずっと「両親は私に何か特別に嫌なことをしてるわけじゃないのになんとなくうまくいかないことが多いなぁ」っていう思いが強かったんですね。

 で、今までは「自分が人一倍頑張って頑張ってなんとか親が私に求めていることをこなそうとする」という態度をとることでなんとかなっていたわけですよ。まぁ、小中高の間なんて頑張るものは勉強くらいなんでそれさえやっておけばなんとか親に認められる私でいられたわけなんです。

 

ところで、私の家の決まり事として「18歳になったら家を出て独り暮らしをする」という決まりがありまして、小さいころからずーっと言われてたことなので当然やりました。

 もちろん親が払ってくれるのは「家賃のみ」です。ということはバイトをしなければなりません。そういうわけで、今までほとんど勉強しかしてこなかった(一応普通に部活はやっていましたが)私は大学に入ったら急に勉強×バイト×独り暮らしと3つの皿を回す曲芸師みたいなことをしなければならなかったんです。

そして、ADHDという障害はいろんなことに一度に気が回すことが出来ないという問題があり、学校行って帰って来る間に買い物を忘れ、バイト行く前にごはん作ればいいのに料理に慣れてないから作ることができず、バイトやって帰ってきたらバイト中に怒られた内容を反芻してしまい(一度気になるとなかなか切り換えることが出来ない)結果ごはんを作るのが遅くなり、お風呂が遅くなり、大学の課題も出来ず、寝る前には「あれも出来なかった、これも出来なかった」という悪いことを考えて眠れない。という悪循環が出来上がりました。そして、とうとう心が折れてしまいうつ病を発症する。という感じになっていきました。

しかも、うつ病を患った後、ADHDという障害があるとわかった後も親の態度は変わらず「あんたの将来のために自分で頑張んなさい」ってな感じでした。

 

さて、今までの内容を振り替えるとうつ病を発症するのに2つの要素が絡んでいると思うんですね。1つめはADHDという発達障害のせいでやるべきことをこなしていくことが普通の人より苦手ということ。2つめは親が私に期待をかけたため人一倍責任感と真面目さを募らせていったということ。この2つはとても相性が悪いです。ただでさえ出来ないことが多いのに気持ちは「もっと頑張んなきゃ、もっと。もっと。」と心に体が伴わない歯がゆい思いを抱いてました。下りのエスカレーターを上っているような感じです。

というわけで、うつ病のことについてはとりあえず薬を飲んみ、ADHDに関してはスキルを身につけて対処法を学ぶという方向で改善が進んでいるはずだったんですがなかなかいまひとつ治りが悪い。そこで主治医に言われたのが「うつ病発症の原因のもうひとつ、真面目さ・責任感の強さを変えていかないとうつ病は治らないし、これからの生活にまた支障をきたします。」ということでした。

 

ここで、私は「今まで親が私にきちんとしていることを散々求めてきた結果として私は真面目さも責任感の強さも身に付けたのに、なんで私がそれを直していかないといけないわけ?」って思ったんです。うつ病を患う原因の1つは親が作ったものなんだから謝るくらいはしてもいいんじゃない?ってなことです。

 

1つ言っておくと私は今まで育ててくれたこと、何不自由ない生活と教育を受けさせてくれていることに対してもちろん感謝していますし、親のことは大嫌いで顔もみたくないほど憎んでいるわけでもありません。食卓を一緒に囲み、談笑したりしたいと思っています。だから、これからの私の人生に関して親に何かさせようとか、お詫びに高い買い物をしろとかそのようなことを望んでいるわけではありません。

 

でも、だからこそ「ごめん」の一言が欲しかった。ただそれだけなんです。ただそれだけなんだけど、それをさらっと言ってしまうことも出来ず(親に対してなんとひどいことを思っているんだという気持ちがある)、かといって黙っていると気持ちがまた重たくなってきてうつ病が治らないという微妙な状態を何ヵ月が続けて来ました。

 

どうにか親にその事を伝えずに、私は私自身で自分の真面目さ・勤勉さを直そうとしていた矢先、事件は起きてしまったのでした………………